岩波文庫のアリストテレス「形而上学」の下巻を読んでいる。185ページ程度まで、読み進めた。
第十三巻第三章では、アリストテレスは、続けて数学について語る。
「けだし、あたかも数学的諸命題のうちの普遍的なものどもが、諸々の大きさや数よりほかに離されて存在するものどもを対象とはしないで、かえってこれらの大きさまたは数を対象としながら、しかもこれらを或る大きさを有する事物としまたは或る可分割的な事物としてではなしに対象としているように、そのようにまた、諸々の感覚的な大きさに関しても、これらをそうした感覚的な事物としてではなしにあのようなものとしてのかぎりにおいて対象とするところの命題や論証のありうることは、明らかである」
「美の最も主要な形相は秩序と均斉と被限定性とであるが、これらをとくに主として数学的諸学が示している。そしてまた、これらが(すなわち、秩序とか被限定性とかが)明白にあらゆる物事の原因とも見える点からすれば、明らかに、数学的諸学はこのような種類の原因を、すなわち美を、或る意味での原因として語っているものとも言えよう」