岩波文庫のアリストテレス「形而上学」の上巻を読んでいる。255ページ程度まで、読み進めた。
第七巻第七章では、アリストテレスは、生成について述べる。生成する事物は、或るものは自然により、或るものは技術により、或るものは自己偶発により、生成する。そして、生成とは、或るものによって、或るものから、或るものに、である。
自然的生成については、これらの事物がそれから生成するところのそれは質料であり、それらがそれによって生成するところのそれは自然的に存在する或るものであり、生成してそれになるところのそれは、人間とか植物のような、我々が特に最も実体であると言うところのものである。
自然的生成の他の生成は制作と呼ばれる。制作は、技術からか、能力からか、思想からかである。或る制作は、自己偶発から生じることもある。この生成の過程には、推理と呼ばれる過程と制作と呼ばれる過程とがあり、その出発点である形相からの過程は推理であり、この推理の結論から始まる過程は制作である。